2012年11月24日

沖縄&石垣島の旅

11月5日から11月8日にかけて、
沖縄本島と石垣島に行ってきた。

あるとき、たまたまパソコンでメールを見ていたら、
ジェットスター航空から「本日4時間限定・航空券格安販売」というメルマガが届き、
「沖縄往復1万円」という宣伝文句に思わず購入してしまったのだ。

実は沖縄に行くのは10年ぶりだった。
だから那覇に着いたとき、当時工事中だった「モノレール」が完成していたのは、とても感慨深かった。
むかしは那覇空港に着くと、タクシーに乗って那覇市街に移動したのだ。
おかげで今は、ほんの数百円で市内に着く。

モノレールの駅から出ると、ほんわかした空気に一瞬で刺々しい気持ちが和らいだ。
(旅に出る前は仕事を片付けるため、結構忙しいのだ)

宿に荷物を預け、国際通りをブラブラした。
適当に路地に入ると、壺屋通りに出た。

壺屋通りの所々には井戸があり、ガジュマルの大木がそこを護っている。
もう使われていないそれらの井戸は、今は祈りの場所になっているらしい。
地元の女性が沖縄風の黒くて平べったい線香を備え、熱心に祈っていた。

那覇市の牧志公設市場周辺は、延々と商店街が続く。
まるで迷路のようだった。

立ち食いの沖縄ソバ屋をのぞくと、
ネギのかわりにヨモギが取り放題になっていた。

牧志公設市場の一角に、
「アイスコーヒー」と「冷やしレモン」を売っているブースがある。
「冷やしレモン」とは生のシークワーサーを絞ったジュースで、
とてつもなく美味しい。1杯200円だ。

ところで沖縄の食卓では、スパムミートがよく使われている。
東京では1缶500〜600円はするので、
沖縄の人は金持ちだなあと思っていた。
実は沖縄ではこれが198円(1缶340g)で売っている。
これなら100g58円となり、たいていの肉より安い。
長年の疑問がようやく解けた。

ひたすらブラブラしているうちに、日が暮れた。
そのうち奇妙な路地に迷い込んだ。
細い路地にポツン、ポツンと、
まるで裏原宿か代官山のようなオシャレな店が並んでいるのだ。
ここはいったい……と思っているうちに、
「定食650円」という看板を見つけて、おそるおそる入ってみた。

その店は外観から想像したよりも、遥かに広い空間だった。
奥のカウンターに座り、定食とビールを注文した。

その後、カウンターの皆で話が弾んだ。
このあたりの店は、沖縄の外から来た人がやっているらしい。
カウンターの面々も利尻島、茅ヶ崎、奄美大島、京都、東京・・・色々なところから来ていた。
さらにカウンターに座った男女合わせて6人のうち、4人が離婚経験者だった(残り二人は未婚)。

この店の名は「柏屋」。ゲストハウスも兼ねている。
次回沖縄に行く時は、必ずここに泊まる予定だ。

翌日は、友人が経営している保育園を見学させてもらった。
友人は残念ながらちょうど東京に来ていた為に会えなかったが、
彼の妹やスタッフの皆さんに、物凄くお世話になった。
いろいろな話を聞かせてもらったが、沖縄では保育園がとても不足しているらしい。
また子供を一時でも預かってくれるサービスが、お母さん達にとても求められているようだ。
手作りの給食もご馳走になった。
本当に暖かい、素晴らしい保育園だった。

彼の保育園は宜野湾市にあり、
すぐそばの展望台から、普天間基地と、ずらりとならぶオスプレイも見えた。
この日はちょうどアメリカ大統領選挙の投票日だったので、あまり米軍機は飛ばなかったようだが、
いくつか飛んだ飛行機・ヘリ類は、まさに保育園のほぼ真上を飛び、その爆音は凄まじかった。
僕には、このリアリティ・切迫感が全く欠けていた……。

この日の夜、那覇から石垣島に移動した。

翌朝、グレートシーマンプロジェクトの八幡さんが経営する「ちゅらねしあ」で、
シーカヤックを体験させてもらった。
たった1人でオーストラリアから日本まで島伝いにシーカヤックで渡る超人と、
マンツーマンである。

彼のパドリング理論は、かなり独特らしい。
「普通のシーカヤックショップでは教えないんだけど」と言いながら、
古武術に基づく筋肉を使わないパドリングを教えてもらった。
「この方法でないと、連続30時間漕げないんです」
と爽やかな笑顔で八幡さんは言う。

海は結構荒れていた。
「ここから見てあの高さだと、外洋の波の高さは5mくらいかな」
しかしサンゴ礁のおかげで、波は入ってこないそうだ。
だから私が漕ぐエリアの海面は、とても穏やかだった。
ちなみに……八幡さんの視力は、3.0くらいらしい。

3キロほどを必死に漕ぎ終えて、
もとから誰もいない海の、さらに人の気配が全くないエリアに上陸した。
八幡さんは、その辺の枯れ木を拾って火をおこし、
海水を鍋にすくってパスタをゆで始めた。

出来上がったパスタは、人生最高クラスのうまさだった。
そして、色々な話を聞かせてもらった。

シーカヤックで、四国の漁村を巡る「海遍路」の話。
八幡さん達はシーカヤックを漕ぎ、全くのアポなしで小さな漁村に行く。
漁港に着くと、まず聞かれるという。
「エンジンは着いてないのか?」
着いてないと言うと、もうそれからは大歓迎だそうだ。
漁師はそのあたりの海を、エンジンなしの船で行く大変さを良く知っているからだ。
どこの漁村にいっても、めちゃくちゃ歓迎されるという。

そのほかに聞いたのは……
自然から自分の食料を調達できると、人はどれだけ自由になれるか、という話。
観光ガイドブックやダイビングショップ・シーカヤックショップの裏話。
新宿御苑のキノコの話。テレビの裏話(八幡さんは「情熱大陸」に出ているのだ)。
フィリピンのスラムの話。ゲームやニュースの話。
食べ物の多様性の話(お店で食べ物を買っている人は、どれだけ限られた食べ物しか食べていないか)。
などなど……。

また来年石垣島に行く時は、僕は必ず「ちゅらねしあ」に行くだろう。

シーカヤック体験でフラフラになった後、ホテルの風呂に入り、
石垣島の地ビール(これがうまい!)を呑んで、ぐっすり寝た。

夜になって目を覚まし、石垣市街までバスで行った。
市街をフラフラし、「トニーそば」という店で八重山そばを食べた。

この店は全国にファンがいるらしく、
店に送られてきた大量のお礼のはがきや手紙を見せてもらった。
何度も手紙を送っているファンなど、最初の手紙では仕事の悩み、
次の手紙では退職、最新の手紙では結婚までしていた。

さらに市街をフラフラし、一軒の店に入った。
その店は「南の島(パイヌシマ)」と言う名前だった。

泡盛と豆腐よう、ラフテーを注文した。
豆腐ようはちょうどラストだったらしく、通常の二倍盛りつけてもらった。
しみじみうまかった……。

その後、空港近くのホテルまで歩いて帰った。
オリオン座が、とても大きく見えた。

翌日はホテルで自転車を借り、市街に向かった。
その途中、「エギ、売ります」という謎の看板を見掛けた。
民家を改造した工房兼店舗には、1人のおじいがいた。

エギとは体長1.2〜1.5mもある「アオリイカ」を釣るための木製ルアー(疑似餌)のことだった。
おじいは10代の頃から漁師をしており、このエギはとても良く釣れるらしい。
1本1000円だが、5本まとめて買ったらアオリイカを釣る秘伝の解説書もつけてくれるとのこと。
もともとアオリイカ釣りは、裕福な商人達の舟遊びだったそうだ……。

石垣島市街に着くと、那覇でも立ち寄った「ぴにおん」という薫製屋があった。
試食大歓迎の店で、ワインまで呑ませてくれる。
那覇では試食だけして帰ったのだが、今回は「牡蠣の薫製と赤ワイン」という、
とてつもなくうまい組み合わせの試食をさせてもらい、迷わず購入した。

昼食は市場で石垣牛の肉を買い、
「南の島」に持っていって、焼いてもらった。
残念ながら安い石垣牛は、それなりの味だった。

だが幸運なことに、この店には友達から勧められていた「龍翔園」のラー油が置いてあった。
何件かまわったスーパーや市場では売っていなかったので、なかば諦めかけていたのだ。
お店の人によると、石垣島ではこの「龍翔園」のラー油の方が、
有名な「ペンギン食堂」のラー油よりも遥かにうまいと言われている。
私も、こちらの方がうまいと思う。冷や奴にかけると、特に絶品だ。

帰りの那覇空港では、ブルーシールアイスクリームを食べた。
やはりこれを食べないと、物足りない気分がする。

今回の沖縄・石垣島の旅では、
とてつもなく沢山の人にお世話になり、親切にして頂いた。
心から感謝している!本当にありがとう!

(蛇足)
機内誌で読んだのだが、「なんくるないさー」という言葉には前段があるそうだ。
本当は「まくとぅそーけー、なんくるないさー」というらしい。
意味は「人として正しいこと、真(誠)の事をすれば、結果はなんとかなる」というもの。
無条件に、なんとかなるさ〜と言う訳ではないらしい……。
【関連する記事】
posted by いそろく at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。